株式市場が荒れる時は何をすればよい?

2月の頭に荒れた株式市場。もし今後マーケットが不安定になったら、投資家はどう対処すればいいのか、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事を参考に、資産運用の基本を解説。

先月5日に米ダウ工業株30種平均が「史上最大の下げ幅」(1175ドル安)を記録し、世界の株式市場が荒れた後に落ち着きを取り戻しました。これを受けて、投資家の間には今後市場のボラティリティ(変動率)が高まるのではないかと不安視する見方もあります。3月4日のWall Street Journalのオンライン記事「If Market Volatility Is Back, Are You Ready? (もし市場のボラティリティが復活したら、あなたは大丈夫?)」では、今後市場に大きな動きがあった場合に備えて、ファンド投資をしている人が考えておくべきことについて、投資の専門家のコメントをもとに解説していました。

基本的な考え方は私たちがいつも顧客に説明することと同じ内容で、まさに「資産運用」の基本ともいえることばかりでした。記事に書かれているポイントをかいつまんでご紹介します。

1.資産を分散させる

資産が特定の資産クラス(株式や債券など)、業種(IT、原材料など)、地域(米国、東南アジアなど)に偏っていると、当然ながら市場のボラティリティの高い時にはより影響を受けやすくなります。そこで、さまざまな種類の資産を組合せて持つとどのように市場に反応するのかを理解すれば、安心して長期的に運用することができます。

2.長期的視点を持ち続ける

市場が時に急騰したり暴落したりすることは自然なことなので、長期的な戦略を捨てる理由にするべきではないと言います。むしろ、2月頭のように10日間で10%株が下落するような局面では、資産がどのように動くのかをモニターして、さらなる悪化に備えてポートフォリオ(保有資産の組み合わせ)を見直すよい機会だと考えます。アクティブファンドであれば、インデックスファンド(例えば「日経平均株価」「S&P500」などの株価指標などをベンチマークとし、市場平均と同じ動きをするように運用するファンド)には入っていない銘柄を組み込んでいますが、このような銘柄が市場全体の下落時にベンチマークよりもかなり下回った場合には、ファンドマネージャーは戦略を見直す必要があります。

3.定期的にリバランスを行う

保有資産全体の中での株式の割合が長期計画よりも5%以上高くなった場合には、リバランスをすることを多くのアドバイザーが推奨しています。「リバランス」とは、あらかじめ投資戦略に基づいて決めている株式と債券の割合のバランスが崩れた時に戻すことをいいます。例えば、株式を40%:債券とその他の資産を60%と設定していた場合、株式の価格が伸びた結果、株式45%:その他55%になった際には、株式を売りその他を買うことによって、また40%:60%の割合に戻すといったことです。一般的に、株式の方が債券よりもハイリスク・ハイリターンな資産なので、そのバランスが崩れた際には自動的に戻しておかないと、株式市場の暴落などの影響に打撃を受けてしまうからです。

4.こつこつ積み立てる

慎重で確実な投資の仕方は、毎月もしくは四半期ごとに同じ額の資金を市場に投入すること、つまり長期積立でファンドを購入することです。そうすれば、市場が高騰したときには少ない口数しか買えませんが、その後の下落局面では同じ金額で多くの口数が買えることになり、長期で均してみると資産の購入コストを下げることができます。この手法は「ドルコスト平均法」と言って、一括で資産を購入した場合の高値掴みのリスクを減らす手法です。

このように荒れ狂う市場を乗りこなすには、「長期運用」「分散投資」という資産運用の基本ルールを守ることが大切だと言うことです。

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