クライアントから学んだおカネに好かれる行動パターン9か条
ファイナンシャルアドバイザーとして多数のクライアントと話す中で気づいた「おカネ持ち」に共通する行動パターン。それは健康を重視することだったり、家族や周りの人を大切にすることだったり。彼らの行動パターンから、おカネに好かれる秘訣が見えてくる。
ファイナンシャルアドバイザーという職業上、幸運にも様々なステージで活躍しているたくさんのクライアントと話す機会に恵まれています。その中でアレっと気づいたことがあります。「おカネに好かれる人」というのはだいたい同じような行動パターンをしているのです。これは私の経験に基づく見解、かつ独断と偏見であることを最初に断っておきますが、その共通する行動パターンを今日はそっと皆さまにお伝えしたいと思います。それらの行動パターンはおカネ持ちになる秘訣かもしれません。それらをマネることであなたが目指すおカネ持ちに一歩近づけるかもしれませんよ。
今回の話の中の「おカネ持ち」とは下記条件を満たしている者と定義します。
1:US100万ドル(約1億1千万円)以上の金融資産(不動産除く)を所有
2:居住地は日本国内&国外問わない
3:私が担当しているお客さまである
以下は上記条件を満たしているお客様の代表的な行動パターンです。
1:休日の過ごし方は?
休日はどこも混雑するので、あえて人が集まる場所へは行かず、自宅でゆっくり過ごす。
平日は時間がとれず、できないでいること(読書&勉強&家族との団らんなど)に、休日は意識して時間を使うようにしている。身体も心も休息することを意識しているため、プチ引きこもりのパターンが多い。
2:お酒との付き合い方は?
自分のアルコール許容度を熟知しているため、深酒はしない。
注文するお酒は冒険はせず、お気に入りのアルコールを楽しむ。ただし、相手には強要せず、勧められたものは楽しんでトライし、見聞を広め、経験を積む。仲間のその場にあったお酒をチョイス。先輩や友人からお酒の場でのスマートな作法を学び、自分のものとし、継承していく。
一次会のみで情報交換や親睦を深めるテクニックを熟知するので、気の乗らない二次会には参加しない。
二日酔いなし。翌日も体調万全で質の高い仕事をこなすことができる。
3:持っている財布は?
財布はおカネの家であると自覚し、財布の使用期間は1年くらい。おカネの家はいつも新築状態にしておく。
お金を大切にしているため、お札を折らない長財布が主流。お札の並べ方、入れる方向にもこだわっている。お札とコインはそれぞれ別の財布で管理している方多数。もちろん、おカネの家はゴミ屋敷ではなく、レシートが乱雑していない状態で、必要なカード類しか持ち歩かないため、財布の中身はとてもシンプルで整然としている。財布は質が良い皮素材のシンプルなデザインで黒色または茶色のものが主流。
4:会社での過ごし方は?
会社の顔(会社の代表や営業マンなど)として社外での打ち合わせが多いが、自分が会社に居なくても、実務が回るような組織を作っている。
自分の傍にはいつも相談できるブレーンを数名置き、ほとんどの時間は自分しかできない仕事に集中。
また、従業員への感謝の気持ちはいつも持っており、役職問わず、気さくなコミュニケーションを心がけている。業績の良い会社の社長ほど、社交的で礼儀正しく、気さくな性格なため、社内外で人気者であり、その結果、ビジネスも集まりやすい好循環になっている。
5:おカネの使い方は?
自分に必要なモノを知っている。なんでもかんでも手あたり次第欲しい段階は過ぎているので、衝動買いは少ない。モノを買う基準はあくまでも自分にとって必要であり、良い刺激を与えてくれるモノである。妥協する点がないモノのみを購入。故に買ったモノは大切にし、モノ持ちが良い。
6:スポーツの頻度は?
健康は良質な労働を提供し、お金を稼ぐことができるという信念のもと、常に健康を意識し、多忙な仕事生活の中でも意識的に体を動かす機会を作っている。
運動も費用対効果の思考で、主に会社近くのジムでプライベートのトレーナーをつけて体を動かしている。今まで体作りにどれだけの時間を費やしてこられたかという実績が、体に目に見えて現れるので、自分の身体の肉体美や筋肉量=自信という方程式が成り立ち、自信満々の自分を仕事へ反映させられる。また、ジム内では、人脈作りができるという相乗効果も生まれることがあるので、ジムでの身体つくりも仕事の一部と考えている人が多い。
7:ATMでのお金のおろし方とクレジットカードの扱い方は?
財布には入れておきたい最低限の金額を決めており、この金額が下回ったら、適宜、お金を補充。よって管理もしやすい。必要な金額と引き出すタイミングが身についているため、通常、時間外手数料が発生する時にATMを利用することはなく、無駄な出費もほとんどない。また、意外にもクレジットカードのポイント(マイレージなど)を上手く活用。貯まったポイントも日常生活に上手に還元。買い物はクレジットカード払いを優先している。また、クレジットカードを選ぶ理由はステイタスではなく「経済的合理性」で判断しており、高い効果が期待できるクレジットカードあれば、年間費が高めのクレジットカードでも保有している。支払い方法はいつでも一括払いを選択するため、金利ゼロ。
あくまでもクレジットカードは大金を持ち歩かないための道具。クレジットカード明細書は支出を把握する家計簿としてチェックする。
8:睡眠時間について
規則正しい生活を心がけている。疲労回復に必須の成長ホルモンの分泌は22時から2時までがピークだそうだ。故に早寝早起きが基本スタイル。早く起床し、すっきりした頭で仕事に取りかかることができるため、まさに一石二鳥だとのこと。仕事の効率もアップすることは言うまでもない。
休日も規則正しい生活を心がけ、睡眠時間のばらつきもなく、睡眠不足の状態は少ない。常に健康状態を維持している。
9:人付き合いの基準
社会的地位と年齢に関わらず、得られる情報に注目。よい情報交換ができる状態を実現する基準を頭の中で自然に設けて実行しているようだ。運は人が運んでくると信じているため、公私の区別はなし。振舞いは社交的な性格を反映している。また、社内外での人材の育成にも積極的であり、年少者にも丁寧、親切な対応をすることで自分の価値を高めている。人付き合いを介してチャリティーに参加することも多く、心の満足度も高い。
まとめ
ご自分はいくつ当てはまりましたか?今回は私のお客様を対象にした行動パターンなので、当たり前といえば当たり前なのですが、私の周りには、当てはまる人がたくさんいて、書いている途中、何人もの顔が頭に浮かびました。私は...というと、半分以上、全部ではないといったところでしょうか。こうありたいと目標にする人は、皆さんの近くにもたくさんいるはず。その人の行動パターンを真似てみるというのも、その人に近づくひとつの手かもしれません。おカネ持ちの方こそ意外とシビアにお金に向き合っており、行動パターンにはたくさんのこだわりがあるように思います。これまでの成功体験に重なるゲン担ぎを実行されている方も多いです。今回は「おカネ持ち」に注目してみましたが、「大金持ち」となると行動パターンもまたガラッと変わるのではないでしょうか。香港の大金持ちは風水の習慣を取り入れた行動も多く、もう少し奇怪な行動も見受けられます。それはまた機会があったら、お話することにいたしましょう。