旧正月が明けました。戌笑う年になりますように。

2月16日(金)は旧暦の元旦で、香港では旧正月の4連休の祝日が明けた。お金にまつわる旧正月の文化をご紹介。香港にもお年玉文化、日本より対象範囲が広い。

旧暦の新年が明け、香港は春の訪れ

皆様、明けましておめでとうございます。カスタマーリレーションの白井です。もう2月も終わるころに新年の挨拶などおかしいと思った方もいらっしゃるでしょうが、香港は昨日まで旧正月の祝日の4連休で、本日が仕事始めです。今年は、2月16日(金)が旧暦の元旦、戌年の始まりでした。旧暦つまり陰暦(月の暦)の旧正月は、日本を除くほとんどのアジアの国で祝日とされていますので、日本でも多くの観光客を見かけたかもしれません。

長年香港に住んでいる実感として陰暦の行事は実際の季節や天気にあっており、香港では旧正月の頃から寒さが和らぎ、温かくなることが多いです。今年の元旦も前日より気温が一気にあがり、25度近くまで上がるなどしてまさに「迎春」という感じがしました。

香港式新年のお祝いは金運重視

香港の旧正月には、縁起を担いた様々な飾り付けや慣習がありますが、その多くが「お金」にまつわるもので、香港人のお金好きが表れていて面白いです。例えば、多くの家やオフィスビル、商業施設に飾られているのが、キンカン(金桔/ガムガッ)の鉢植えです。金はそのままゴールドという意味、桔は広東語でガッと読み、大吉の吉と同じ発音なのでおめでたいとされているようです。また、黄色い実がたくさんなっている様子が、お金のなる木に見えるようです。

新年の挨拶は新年快楽(サンニンファーイロック)の他に、恭喜發財(ゴンヘイファッチョイ)というものがあります。直訳すると、「みんなで財を築きましょう!」というような意味で、それを互いに言い合うなんて、さすが香港人という気がします。

また、香港にも日本のお年玉と同じような「利是(ライシー)」という習慣があります。英語ではRed Pocket(赤い封筒)といい、赤いお年玉袋に20HKD~100 HKD(300円から1400円程度)を入れて配ります。日本と違うのは、大人が子供にあげるだけではなく、誰もが普段お世話になっているマンションの管理人さんや清掃員などにあげたり、上司から部下にあげたり、同僚同士でも既婚者から独身者にあげたりします。その時には、上記の恭喜發財(ゴンヘイファッチョイ)という言葉を言い合います。「みんなで財を築きましょう!」といいながら、実際にお金をばらまくところが、実際的な香港らしいところです。

戌年は上がり相場?

金融業界の相場格言では、戌年は「戌笑う」といって縁起がいいとされているようです。「申酉(さるとり)騒ぐ」とも言うようですが、そういえば今月頭に株式相場が荒れたのは旧暦に従うとまだ酉年でしたから、あたっているかもしれません(笑)。

資産運用中の皆様にとりましても、幸多き年になりますよう願っております。

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