弊社なら10億円をどう運用するか – ケース3 – 革製品会社社長(48)

革製品会社社長の成功物語とごくごくシンプルな提案。

家族構成

ご本人(48) – 高級カバン製造会社社長
奥様(44) – 専業主婦
娘様2人 – 中学生、高校生

資産

現預金 – 20億円
自社株を除く有価証券 – 0.3億円
不動産その他 – 10億円

ストーリー

OEM事業を売却

父の代からカバン屋をやっています。カバン屋といっても小売ではなくて製造です。1980年に中国国内に欧米ハイブランドのカバンのOEMを受託する工場を作り、最大3,000人の工員を擁するまでに父が成長させました。

皆さん、欧米の一流ハイブランドは本国で作られていると思いがちでしょう。たとえばイタリアのGUCCIなんかは「メイドイン・イタリー」と書いてますよね。タグだけ見ると「イタリア製なんだな」と思いますけど実は違います。最終的なアセンブリをイタリア国内で行うだけで、革を切ったり基本的な裁縫をイタリア国内では行ってはいない。弊社はそのアセンブリの前の状態にする仕事です。そうやって弊社は様々なブランドの革製品のOEMを請け負ってきました。

最終的にこのOEMビジネスは2004年にフランスのファンドに売却しています。この件は日経新聞でも報じられ、父はそのことを事あるごとに人に自慢していましたね。

新事業

事業売却で数十億円のキャッシュを得ましたが、しばらく事業からは離れていましたが、2年後にOEM事業を通じて知り合った中国の腕のいい職人たちとまた何かやろうという話になり、日本市場向けに2-3万円という”中価格帯”で品質のいいものを作りました。OEM事業では製造と販売は分離されていましたが、これを一気通貫で店舗を出して販売までやりたかったのです。

が、これがびっくりするほど売れませんでした。

自分たちの感覚としては、「2-3万円でこんな品質のいいものを作れる会社は他にはない」と自負していたのですが日本のマーケットに対する認識が甘かった。日本も格差が大きくなってきて、何十万円もするエルメスなどのハイブランドのカバンか数千円のノーブランドのカバンか、極端なものしか売れなくなっていたのです。私としてはOEMで培った技術力、職人力を手頃な値段で、というコンセプトでしたが見込みが大きく外れました。

そこで方針をガラリと変えて、慣れ親しんだ高級カバン市場に打って出ました。高級カバン市場ではデザインとマーケティングが大きくモノを言います。製品のストーリーまで含めて買っていただかねばなりません。

最初はデザイナー探しからです。

欧米のハイブランドのデザイナーって社内で抱えてないことが多く、請負でデザインをしているパターンが多いんです。たとえばエルメスの有名なカバン、「ケリーバッグ」もデザインはエルメス社内のデザイナーではなく外部のデザイナーが起用されています。フェラーリがそのデザインを外部のピニンファリーナというデザイン会社に委託するようなものですね。

デザイナーは独立して請負で仕事をしているので、他社の仕事を引き受けてくれます。ただし、もちろん誰の発注でも請けるわけではありません。カバン業界は保守的で閉鎖的。飛び込みでデザインをお願いして引き受けてくれるほど甘くはありません。しかしハイブランドのOEMの仕事を長く続けてきたおかげで、業界には強固な人脈基盤を築けております。そこで、思い切ってお気に入りのデザイナーにお仕事をお願いし快諾してもらえました。私以外の日本人で彼女に革カバンのデザインを頼める人はいないと思います。

彼女とブランドのコンセプト作りからはじめて、実際にカバンを作ってリュックやトートなどをラインナップさせるのに2年。しかし時間をかけただけあってメディアにもけっこう頻繁に取り上げられています。雑誌やテレビなどの媒体にブランドが服や小物を貸し出すことを「アタッシュドプレス」といいますが、弊社はアタッシュドプレスの頻度でいうと国内ブランドとしてはかなり多いほうでしょう。こんな短い期間で成功できたのも中価格帯で失敗したのを引きずらずに高価格帯に一気にシフトしたことが功を奏したのだと思います。

昨年はハワイの有名ショッピングセンターにショップを出すことができ、今もデザイナーの工房があるイタリア、工場がある中国、そして日本にハワイとせわしなく飛びまわっています。今年は京都に5階建ての自社ビルを建て、一階はショップ兼カバン職人のアトリエにしようと計画しています。

運用ニーズ

父の事業を継ぐまで、実は私は都銀で働いていたのですよ。当時は今ほど狂ったように投資信託を売りまくるような風潮はありませんでしたが、低金利時代がようやく始まったころですから金利で稼ぐことから投信の販売などの手数料で稼ぐ時代に突入したころでしょうか。銀行がリスクのある商品をどういう売り方をしていたかはよく分かっているので、ちょっと資産運用には関心は持てません。小遣いでネット証券で売り買いするくらいがちょうどいいです。

保険ニーズ

娘2人はもし自分の事業に関わらせるとしたらデザイナー職くらいで、中国人のマネージャとシビアな交渉をしたり、イタリアの泥臭い人間関係に入っていったりというのはできないでしょう。ですので僕という人的資産が会社から失われたら、とたんに取引先が売掛を回収しにかかってくるかもしれません。そうなると銀行も黙ってはいないかもしれません。京都の5階建て自社ビルを建てるのにフルローンしましたからね。

僕一代で会社をたたむのは構わないのですが、それにしては規模が大きくなりすぎてしまった。従業員だけで100人抱えていますし、自分が作ってきた革製品業界にまつわる有形無形の知恵を後の代に伝えていきたいと思っています。カバンの会社で働く人たちはどうしても職人気質の人たちばかりで、とにかくカバン好きで経営そっちのけという人が多いので数字のセンスが下に伝わりにくいんです。

子どもたちに事業承継はしないにしても、万が一僕が死んだら取引先をおカネで黙らせねばならない場面が増えてくるはずです。そろばんはじいて清濁併せ呑める人がウチの会社にいればいいのですが、カバン業界のような泥臭い業界には若くて優秀な人が入ってこない。まだまだ働き盛りで事業が楽しいですが、こういうときこそもしもの備えは過剰なくらいにしておきたいです。

日本の生命保険は掛け金が高い上に保障額が最大でも数億円ですから、入る意味がない。銀行や証券は護送船団方式から開放されたのに、保険会社はいまだ横並び。外資系の生命保険でも保障内容は日本の保険と同じくらい。ビシッとしたピンストライプのスーツを着た営業マンから保障内容の悪い生命保険を説明を聞いていると、「僕がこの保険に加入したらこの営業マンに一体いくらの手数料が入るんだろう」と考えちゃいます。

外国の生命保険は販売手数料が商品パンフレットに掲載されていたりしているものも多く、納得感があります。また何より保障内容が日本のものとは段違いです。出張先のハワイで高額生命保険のことを聞きましたが、香港でも同じものに入れると聞いています。

弊社からのご提案

資産運用

資産運用には関心がないので、無理にはオススメはしない。資産運用においての成功は期待した利回りが達成できたかどうかという結果がすべてだが、その達成は運用期間中にクライアントがいかに不安にならないかにかかっている。最初から不安になるくらいなら、資産運用などしないほうが良い。

生命保険

  • 香港でご家族にすでに信託組成されていた資産を除き、日本での相続財産、事業面での必要キャッシュを保障額およそ20億円として見積もった。
  • 手元キャッシュが潤沢にあるため、一括で保険料を支払う選択。
  • 貯蓄型生命保険を通じて保障と運用を同時に達成するプランを選択した。
  • 保険料のおよそ3.2倍が保障額となる、格付けAAの生命保険会社を選択。
  • ハワイのものと同じかどうか分からないがアメリカで販売されている大型生命保険はほぼ似たようなタイプ。
保障額支払期間毎年保険料
USD20,000,0001年(一括)USD6,270,000

QRコード https://amgwm.jp/2WEtcjm

ニュースレター登録のご案内

       

ブログのダイジェストをメールでお届けします。週一回(土曜日)配信。

- 資産運用 - の最新記事